発売当初の408ccの排気量を持つCB400F(ヨンフォア)、発売翌年に免許法改正に対応し398ccとした国内向け専用追加モデルCB400F−T(F−T)、およびそのアップハンドルモデルFOUR(F−U)、3機種のCB400F(ヨンフォア)があります。
サイドカバーの色の違いやタンクカラー。CB400F(ヨンフォア)は赤と青、F−T・F−Uは赤と黄などにその相違はあるものの、集合マフラーとカフェレーサースタイルはまさにCB400F(ヨンフォア)の証です。
CB400F(ヨンフォア)はやっぱりただのフルフェイスではなくカフェレーサースタイルですよね!
ちなみにCB400F(ヨンフォア)でも人気なのが赤のヨンフォア。
クロームメッキのエンジンと集合マフラー(当時はヨシムラの黒手曲げ直管を入れるのが大流行した。)当然ホンダCB400Fは今でも中古車市場でものすごく高い・・・。
ただ、408ccのCB400F(ヨンフォア)の方が格段に安いし、逆輸入のCB400F(ヨンフォア)が殆どで、デザインは同じの輸出専用CB550Fというものもあります。
1997年には、その名をそのまま引き継いだ(水冷エンジンではあるが)ホンダ・CB400F(ヨンフォア)が登場するが、クロームメッキの4本出しマフラー、大柄なタンク形状と、シルエットはCB400F(ヨンフォア)ではなくCB750FOURに近いのです。
ヨンフォアの空冷インラインフォーの排気音は、30年以上経った今でも新鮮な感動を与え、道でCB400F(ヨンフォア)を見かける度に、キャッチフレーズ「おお400。お前は風だ。」と思い出すのです。
CB400FといえばHONDA初の集合マフラーと後退したステップを採用し、国産ながらカフェレーサースタイルを取り入れたバイクとして話題になりました。
またこのCB400Fは発売当時、中型二輪免許で唯一乗れる並列四気筒エンジンを搭載したバイクでもありました。
現在、CB400Fは絶版となり旧車となった今でもファンは少なくありません。
そんな事情もあったからかわかりませんが以前コーヒーのおまけの景品で「HONDA歴代バイクフィギュア」というシリーズにスーパーカブに並んでCB400Fもラインナップされていました。
実物を見てみるとシート後方部分の形といい集合マフラーといいなかなかの出来です。
ちなみにCB400Fのタンクはレッド、ブルー、イエローとあった内のレッドになっています。レッドはホンダがロゴなどでよく使う色なのでそれも関係あるのでしょうか?
さらによく見るとタンクのカラーとサイドカバーの色が同色になっています。
これは一番最初のCB400F、正確には408ccだったモデルの特徴です。
ただの缶コーヒーのおまけとあなどるなかれ、マフラーやタンク、シートの形からタンクとサイドカバーを揃えるといった細部までこだわったまさに大人のおもちゃと言えるでしょう。
CB400Fの足回りは、フロントがディスクブレーキ、リアはドラムブレーキとなっていましたね。
ドラムブレーキは、ディスクブレーキとは違い、油圧による力を倍増させる装置を使わなくても、構造上で自己倍力作用を持っているので、ディスクブレーキにも引けを取らない制動力を持っています。
このドラムブレーキの構造はすごいもので、リーディングシューというものですが、リーディングシューは走行するドラムに接触すると、自らドラムに食い込む方向に力が働き、実際にブレーキワイヤーで押しつける力以上の仕事(制動力)を発揮してくれるんです!
ただ、デメリットもありました。
CB400Fに限らず。ほとんどのドラムブレーキは使用していると、そのブレーキシューが削れた粉じんがドラム内で塊となって、内部の動きを悪くしてしまうことが多くありました。ですから、メンテナンスをしていないバイクなどは、ブレーキが戻らない状態になってしまったりすることもしばしばあります。
さらにドラム内に水が入ってしまったりすると効きが安定しなくなってしまうのです。
ですからCB400Fのように、バイクのブレーキとしては、フロントはディスクブレーキ、リアにはドラムブレーキという設定が各メーカーでも多くさせるようになりましたね。